電子デバイス産業の川上から川下に亘る横断的戦略組織

NEDIAマガジンNo.03 概要

NEDIA マガジン No.03: 2014 Summer  概要

 

 nedia-magajin_vol03

NEDIAガジン第3号表紙

2013 Spring

  

P3 巻頭言

日本のものづくりにこそ未来がある

~本物志向のものづくりをめざして  ~ <下記参照>

堀場 厚

 株式会社堀場製作所 代表取締役会長 兼 社長

 P4

 NEDIA 2014年度の事業計画

~2014年度は飛躍の年に~

 NEDIA事務局

P6 

 特集/電子デバイスフォーラム京都

西日本最大の電子デバイスフォーラム、NEDIA主催で
京都初開催!!

~次世代モバイル、ソーシャルデバイス、車載部品の
将来性を徹底追及~

泉谷 渉

 実行委員長/株式会社産業タイムズ社 代表取締役社長

P8 

 京都から最新技術を発信

~関西最大の電子デバイス関連フォーラムが始動!~

中村 孝

プログラム委員長/ローム株式会社 研究開発本部 統括部長

P10  限定20社! 出展社募集のご案内

古賀 雅子

展示委員長/リードエグジビジョン ジャパン株式会社
第一事業本部 セミナー担当次長

P12   フィリピンのお国事情とビジネス&エレクトロニクス

加藤 凡典

AiT 代表取締役

 P14

 NEDIA 会員リスト&NEDIAスケジュール

 

Information


 

□NEDIAマガジンNo.03 巻頭言
magajinVol03-kantougen

堀場 厚(ほりば あつし)

 

京都府出身

1971年

甲南大学 理学部
応用物理学科卒業

1975年  カリフォルニア大学
工学部 電気工学科卒業
1977年   カリフォルニア大学
大学院工学部 電気工学科
修了
1971年  ネルソン・ホリバ社
(米国)入社
1972年  株式会社堀場製作所入社
1977年  海外技術部長
1982年  取締役 海外本部長
1986年  取締役 営業本部長
1991年

 専務取締役 営業本部長

兼生産本部長

1992年  代表取締役社長
2005年   代表取締役会長兼社長
現在に至る
 

現職

 

一般社団法人 日本電気計測工業会

 副会長

京都商工会議所 副会頭

公益財団法人 京都高度技術研究所

 理事

カリフォルニア大学アーバイン校
ボードオブアドバイザ委員 など

 

 

  まずはじめに、一般社団法人日本電子デバイス産業協会(NEDIA)が昨年9月に設立されました事を心からお喜びを申し上げます。 斎藤昇三代表理事・会長をはじめ、当協会設立にご尽力を注がれました皆様には心より感謝いたします。 また、本年10月には「電子デバイスフォーラム京都」が開催される運びとなり、副委員長の重責を私が拝命いたしました。 微力ではありますが日本の電子デバイスの更なる発展の一助を担えればと考えておりますので、本フォーラムにおいても皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。  さて、日本経済の成長の根幹でもある「ものづくり」は今、危機に瀕していると言われています。 日本の半導体産業も家電業界予想以上に苦戦し、世の中は「日本のもので勝負する時代はおわった」。 新たなビジネスモデルをつくれない企業はグローバルには戦い抜けない」という風潮にあります。

 しかしながら、このような時勢の中においても私は、「日本のものづくりにこそ未来がある」と確信しています。

 

 日本は素材、金属、デザインすべてにおいて素晴らしいセンスを持つ、世界でも類をみない国です。 ものづくりの根底を支える部材加工においても、誇りを持った職人が世界一の品質のものを生産しています。 そして、その生産技術をを伝承するシステムも確実に構築されています。 これらの技術が集結した製品がブランドとして築きあげられ、製品やサービスに誇りを持って世界に進出すれば、いかなる競合とも闘えると確信しています。

  

 当社は京都の地で学生ベンチャーとして設立し、昨年60周年を迎えました。 京都におけるものづくりを一言で表すと「伝承・歴史」と「最先端・グローバル」の共存であり、そのどれもが「本物志向」です。 そこには量ではなく質で勝負をするという価値観が強く根付いています。

  

 また、ものづくりの技術には「匠の世界」が存在します。 匠とは、類まれな技術を獲得するだけでなく、大事な技術を磨き上げていくその精神をも意味します。 最も重要なことは、その精神に基づき技術が一貫して伝承される事であり、その技術の伝承には人材育成が不可欠と考えられています。私は20年来、人材の材という字を「材料」の材ではなく「財産」の財、つまり「人財」と考え、教育や研修に力を入れてきました。そのひとつとして、「FUN HOUSE(ファンハウス)」というユニークな研修施設を1991年に開設しています。一流のものを生み出すにはまず一流のものに触れる必要があると考え、研修施設の環境や食事、そして設備も本物の良質なものを揃えました。研修は基本的には自主研修で強制的なものではなく、それに加えてベテラン社員が講師となり各業務の専門知識を伝承する「ホリバカレッジ」を開催しています。この研修施設には月に延べ600~700名もの社員が活用しており、日本では一番利用率が高く自主的に活用されている研修所と自負しています。

  

 日本の電子デバイス産業においても、本物志向によるものづくりが再び世界をリードする原動力になると考えています。 例えば自動車の開発においては、安全や快適性の向上のみならず、省エネルギーや地球環境への対策を目的に、様々な用途を担う電子デバイスが数多く搭載されています。 最先端の技術を用いて自動車の基本性能を向上させる開発にも多くの投資がなされ、川上から川下までオリジナリティの高い技術により高品質かつ競争力のある製品が生産されています。 そしてそれらには日本でしか出来ない複合化された本物の技術が活かされています。

  

 このほか、日本には次世代の社会の発展を見据えた環境対応車、ヘルスケア、再生可能エネルギーなど、多くの最先端技術を必要とする製品開発も行われています。 いずれも信頼性の高い電子デバイスがキーとなります。 半導体チップやMEMS技術を応用したセンサーなど、高品質なデバイスが不可欠であり、その開発や生産技術において日本の企業は世界一の競争力と技術力を持っていると確信しています。

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 冒頭で「日本のものづくりにこそ未来がある」と申し上げましたが、NEDIAが提唱されている、業種を超えた「協業加速機会の提供」により、革新的な電子デバイスが今後誕生し、日本の電子デバイス業界が更に世界をリードしていける事を期待しております。


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