案内記事>> 出展:NEDIA通信No.13
「2015 年新春セミナー・新春記者会見・新年会」を開催
1 月 26 日(月)14:00-18:30 に日本教育会館喜山倶楽部にて
NEDIA「2015 年新春セミナー・新春記者会見・新年会」 を開催しました。
■新春記者会見
新年会の前の 16:30-16:55 に恒例の新春記者会見を喜山 倶楽部芙蓉の間で行いました。齋藤昇三代表理事・会長が、
2013 年 9 月 30 日に NEDIA を立ち上げてから 1 年以上を 経過したが、この間に九州、関西、東北でのキックオフセ ミナーを皮切りに、各地でのセミナー及び各部会による勉強会、技術情報交換会を積極的に展開し、2014 年 10 月末には、西日本最大級の「電子デバイスフォーラム京都」を開催、さらに JPCA Show、SEMICON Japan にも 会員企業と共に出展し、NEDIA の知名度アップに努め、スタート時の 198 会員が 2015 1 月 1 日現在 で 255 会員まで増加できたことを説明されました。
これにつづき、2015 年度の NEDIA 方針について、NEDIA は電子デバイス産業の川上から川下にわ たる横断的戦略組織であり、オールジャパン体制で異業種の有機的な連携を進めることを最大の使命と し、草の根運動を展開して行きボトムアップの組織を目指して行くということで、以下に示す具体的施 策を推進し着実に前進して行く年にすると力強く述べられました。
また、2015 年も「電子デバイスフォ ーラム京都」を開催し、さらに盛り上げたいとの発言もありました。
<2015 年度 NEDIA 方針>
NEDIA は電子デバイス産業の川上から川下にわたる横断的戦略組織であり、オールジャパン体制で 異業種の有機的な連携を進めることを最大の使命とし、草の根運動を展開するボトムアップの組織 を目指している。初志貫徹を目指し、2015 年度は以下の具体的施策を推進し着実に前進して行く年 としていく。
①会員・組織の拡大
198 会員(2013 年 9 月 30 日)でスタートしたが、数年内に 500 会員を目指す。2015 年度は 300会員を目標として会員拡大活動を行う。
②オールジャパン体制の確立
1)全国をカバーする地域拠点の整備
全国 7 拠点の確立を目指す。(北海道・東北、関東、東海、北陸・甲信越、関西、中四国、九州)
2)アプリ分野強化による横断的組織の確立を目指す。
自動車・医療等のアプリ業界の団体との連携を進める。
③横断的戦略機能の発揮
1)電子デバイス産業のロードマップ策定を進めるとともに、その結果の報告会を開催する。
産業の未来像を探り、オープンイノベーションの創出を目指す。
2)ロードマップとの連携及び幅広い会員の分野の連携を活かし、新事業を創生して行く。
④会員支援及び産業界支援につながる諸施策の推進
1)ベンチャー育成・支援活動、
2)人材教育支援、
3)技術開発協調・商談マッチング、
4)セミナー・カンファレンス・展示会
⑤電子デバイス産業を代表する協会にふさわしいコンプライアンス(法律・社会規律等の遵守)を 確立する。
■新春セミナー
喜山倶楽部飛鳥の間で 14:00-17:00 の 3 時間にわたり開催し、120 名 を超す参加者で熱気にあふれた新春セミナーとなりました。司会を小林 鬨司事務局次長が務め、大見忠弘理事・副会長の開会挨拶でセミナーを 開始しました。
まず、「IoT 時代に向けた電子デバイスの動向と戦略」の演題で齋 藤昇三代表理事・会長が登壇され、最初に今年の干支の解説及び NEDIA 会長としての抱負を述べられ、続いて本題の IoT について定 義、IoT 社会はどのようなものか、市場規模はどうかとの話をされま した。次に半導体は社会をスマート社会に変えて行くのは確実であり 産業のコメから社会のコメに変わって行く、スマート社会アプリに求 められる技術革新はアプリケーション・ドリブンであるべきで、そのためにはデバイス&システムプラットフォームを核とした新研究組 織の構築が必要と述べられました。最後に、IoT 時代に向けた新しい ビジネスモデルの必要性を強調されました。
続いて「「Imaging の深化」と「Sensing への進化」で新たな感動・ 価値を撮る」の演題でソニー株式会社の大場重生統括部長(デバイス ソリューション事業本部イメージセンサ事業部 IS 事業戦略部)が登 壇されました。1970 年の CCD 開発開始からのソニーイメージセン サの歴史を示され、当初から最終目標を Film の置き換えに、そして 人の目を超えろを目標にして開発を進めて来たことを述べられまし た。将来のイメージセンサ市場は、Mobile phone から次のステージ に移り、Sensing が拡大して IoT の時代になり、次の 10 年間で 100億個市場が実現するとの見解を述べられました。Imaging の深化としては、人間の目の様々な限界を越えて行って初めて見る世界を描き出すように映像品質及び映像文化 を進化させて行く、Sensing への進化は、自動車のカメラシステムが発展し、それから交通インフラ健 康・食品管理・美容等、豊かな人生を永く楽しむことを提供するなどに拡大して行くと述べられました。 最後に「Imaging の深化」と「Sensing の進化」で新たな感動・価値を提案・提供し、新たな市場を創 造して行くという決意で締めくくられました。
最後に「more than moore が開く新しい半導体の世界」の演題で ローム株式会社の高須秀視常務取締役が登壇されました。まず、ロー ムが取り組んでいる more then moore という視点でマテリアル・イ ノベーションによる半導体の新機能の開発及び技術の融合による複 合デバイスの開発に 1990 年代から取り組んでおり、応用分野として はエコの世界と健康医療を中心として取り組んでいることを示され ました。具体的には、まず強誘電体デバイスを使った不揮発性ロジック、CPU で電力損失がほぼゼロのプロッセッサを実現していること、
つづいて通常の可視光では実現できない機能を有するX 線イ メージセンサ、UV イメージセンサ等を開発し医療分野等への応用を進めており、また SiC パワーモジュールの開発も進めており、近いうちに自動車への搭載を目指していると述べられま した。
さらに半導体レーザー、OLCD など多くの新しいデバイ スを開発し、半導体と異分野の技術との融合を図りながら世の中にないものを開発して行くと締めくくられました。
最後に閉会の挨拶を南洋一理事がおこない、盛況うちに新春セミナーを終了しました。
■新年会
最後に 17:00 から光琳の間 において新年会を開催し 100 名以上の参加を得て盛況のう ちに、泉谷渉理事・副会長の司 会で開始しました。
まず主催者 として齋藤昇三代表理事、来賓ご挨拶として経済産業省の宮﨑貴哉デバイス産業戦略室長 の挨拶があり、大見忠弘理事・副会長の乾杯により懇談となりました。
琴の演奏をバックに多数の参加者のそれぞれの懇談で賑やかな中、後半には恒例のビンゴゲームをアーズ㈱の漆原育子氏、堀ゆかり事務局員で行い、半数以上の出席者が景品をゲットされました。
中締めを佐藤和樹理事・副会長が行い、 盛況のうちに新年会をお開きとしました。