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「第十回材料部品部会勉強会」開催報告

~今後ますます進化する車載用電子デバイスの動向と

スマホ以降の予測について~

 

 今回の勉強会では、今後ますます進化する車載用電子デバイスの動向とスマホ以降の予測について勉強会を企画しました。

 42 名の参加者を得て、興味深いテーマを熱心に聴講していただきました。

日時:2016 年 3 月 14 日(月曜日)13:00-16:00

場所:御茶ノ水めっきセンター(4F)

[講演]

新  誠一    氏

新 誠一 氏

(1) 13:00-14:50

    テーマ 「近未来の自動車とエレクトロニクス」

講師:新    誠一  氏/電気通信大学 教授・電子制御システムコース 工学博士

 近未来の自動車として自動運転及びロボット化を中心にお話をしていただきました。これは、究極には無事故又はモビリティの効率化を目指すもので、それを実現するにはいろいろの要素が必要で、具体的に重要な要素を示されました。また、各企業又は公的機関によるアプローチも示されました。

 走る・止まる・曲がるのコントロールがポイントで、このためにセンサー及びそのデータの高速処理が重要で、いわゆる IT が肝になり、車載ソフトへの外部からの攻撃を防ぐための手法の対策もいろいろ研究されているとのことでした。

(2)15:00-16:00

山本義継    氏

山本義継 氏

テーマ 「スマホの成長終焉と、次のサイクルへの備え」

講師:  山本義継  氏/みずほ証券 調査部 アナリスト

 電機業界は 15 年ごとにイノベーションがあると以前の勉強会で講演いただきましたが、今回はこれまで市場を引っ張ってきたスマホがいよいよ終焉を迎えつつあることを、生産動向、普及率動向、スペックの変化等を多くの図表で詳しく解説いた だきました。

 こういった動向を受けて、今後 IC 市場はメモリー もノンメモリーも減収に転ずると示唆されました。

 持論である 15 年サイクルは、現在のモバイルから次への転換点にあり、ハードウェアとソフトウェア、インフラと端末、水平分業と垂直統合の三つの振子の観点と技術のボトルネックを踏まえて、2030 年位向けた必要なことを図表で示されました。

 今後 15 年のサイクルについて、いかにアプローチしていくを考えるうえで、非常に示唆に富む講演でした。