NEDIAマガジンNo.16 概要
NEDIAマガジン第16号表紙 2019 Summer
|
P3 |
巻頭言 詳細下記>>
新しい時代に勝ち抜くために 齋藤 昇三 (一社)日本電子デバイス産業協会(NEDIA) 代表理事・会長 |
P4 |
半導体市況の回復期を探る 和田木 哲哉 野村證券(株)グローバル・リサーチ本部 エクイティ・リサーチ部 エレクトロニクス・チーム マネージング・ディレクタ |
|
P8 |
外国人材活用における CSR観点での受入れ体制構築の必要性 磯部 将樹 UTグローバル(株)代表取締役社長 |
|
P10 |
実装技術の新潮流 ~掴めるか日本企業~ 加藤 凡典 (有)エー・アイ・ティ 代表取締役 |
|
P12 |
2019年度 NEDIAの重点活動 NEDIA 事務局 |
|
P14 Information 表3 【広告】UTグローバル(株) 表4 NEDIA 会員リスト |
□NEDIAマガジンNo.16 巻頭言
斎藤 昇三(さいとう しようぞう) 1950年7月岐阜県岐阜市で誕生。 1973年3月早稲田大学理工学部 応用物理学科を卒業後, 同年4月に株式会社 東芝に入社。同年8月に東芝総合研究所に 配属、メモリの研究開発に従事。 1979年に東芝半導体事業部の半導体技術 研究所に異動、DRAMの開発に従事。 1990年に半導体システム技術センター に異動、メモリ応用技術 に従事。 1998年より2年間渡米し、東芝アメ リカ電子部品社で技師長として従事。 2000年4月に復職し、メモリ事業部 DRAM統括部長に就任。 2002年4月にセミコンダクター社 メモリ技師長となり、 2004年5月、セミコンダクター 社メモリ事業部の事業部長に就任。 2006年4月よりセミコンダクター社 副社長、ならびに 2006年6月、執行役常務に就任、 メモリ事業部長を兼務する。 2007年6月より執行役上席常務、 セミコンダクター社社長に就任。 2010年6月、執行役専務就任。 電子デバイスグループCEOを担当。 2012年6月取締役代表執行役副社長に 就任。 2013年6月取締役・執行役を退任し、 常任顧問に就任。 2016年6月より東芝デバイス &ストレージ株式会社 嘱託に 就任し現在に至る。一方、 2013年9月(一社)日本電子 デバイス産業協会代表理事・会長 に就任、現在に至る。 また、 2016年7月(株)デバイス&シス テム・プラットフォーム開発センターを 立ち上げ、代表取締役会長に就任。 |
平成から令和と元号が変わり、新しい時代がスタートしました。産業界でも、超スマート社会 (Society 5.0)、第四次産業革命 (Industry 4.0) 、CPS (Cyber-Physical System)社会、デジタル社会 (デジタルツイン/デジタル・トランスフォーメーション)と色々な言葉で新しい時代の到来を予測しています。 しかし、どこが現状と違う時代なのかをイメージするのは難しい気がします。確かにゆたかで快適な生活にはなっているのは実感しています。 一方で、AIは人の仕事を奪ってしまうとかシンギュラリティのようなネガティブな問題も提起されています。 また、過去の時代の変化のスピードと現在のスピードは桁違いに早まっていると言われており、明治維新から150年かけて現在がありますが、今後15年でこの程度の変化があるといわれても想像するのは困難だといえます。 このような状況下、我々の電子デバイス産業も大きく変化する時代に突入していることは確かのようです。では、ネガティブな問題やひずみを最小限にして全速で前進するにはどうするか? この激動する時代の変化にどのように適応して、どのように行動して、勝ち抜いていくかが我々に課せられた最大の課題だと思います。 現実と将来の課題を分析して、達成すべき目標をたてて、そこに至る道筋(戦略)を考える手法の一つとして、私は「鷹の眼と蟻の眼」をよく引用しています。物事を洞察するには、鷹のように高いところから広くものを見て獲物を探し(マクロ視点)、蟻のように地面を這いつくばって細かいものを見て、行動する(ミクロ視点)能力の両方が必要だと思います。人間は幸いにして両方をもっており、この能力を鍛える必要があると思います。現状から将来にわたって分析して理解できたら、後は人間の左脳と右脳を最大限に動かして、勝つための戦略を考えていくことだと思います。 私ども日本電子デバイス産業協会(NEDIA)は、電子デバイス産業の川上から川下にわたる横断的戦略組織として、オールジャパン体制で異業種の有機的な連携を進めることを使命とし、草の根運動を展開するボトムアップの組織として活動を続けて参りました。特に、各地域でのセミナー、各部会による勉強会、技術情報交換会などを展開、独自のロードマップとして毎年「電子デバイス戦略マップ」を発刊しました。 また毎年11月には「電子デバイスフォーラム京都」を開催、毎回参加人員が増加してきました。さらに、新事業創生委員会による新規事業も着実に進展しました。おかげさまで2018年度には5周年を迎え、今年度は次の時代に向けてスタートしました。 この激動の時代に勝ち抜いていくために、NEDIAは電子デバイス産業を網羅した業界団体として、各種施策を積極的に展開してまいります。 また、会員の皆様には「鷹の眼と蟻の眼」の視点から洞察した有益な情報を提供してまいります。 今後とも、私どもは最善を尽くして活動をしてまいりますので、皆様からもご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
|