NEDIAマガジンNo.13 2018 Spring 概要
ー2018アプリ最前線ー
NEDIAガジン第13号 表紙 2018 Spriing
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巻頭言 詳細>>
東芝メモリ株式会社の船出 成毛 康雄 東芝メモリ株式会社 代表取締役社長
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2018アプリ最前線 | ||
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多様化するデータセンタと半導体 藤巻 秀明 株式会社スパイラルグループ・ドット・ビジ 取締役CTO |
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自動運転の市場展望 池山 智也 株式会社矢野経済研究所 自動車産業ユニット プロジェクトマネージャー |
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2018年度ロボット市場動向 浮島 哲志 株式会社産業タイムズ社 電子デバイス産業新聞 編集部 記者 |
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電子デバイス戦略マップ2018 ~”きずき”を事業に!何に着目して取り組むか?~ 松本 哲郎 NEDIA戦略マップ委員会 |
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P14 Information 表3 【広告】株式会社東設 表4 NEDIA会員リスト |
□NEDIAマガジンNo.13 巻頭言
成毛 康雄 (なるけ やすお)
1984年4月 株式会社東芝入社 四日市工場長 2017年4月 2017年7月 2017年10月 |
1987年に世界初のNAND型フラッシュメモリが発明されてから30年あまりが経ちました。その間、幾度ものイノベーションが起こり、大容量化・微細化が進んで、フラッシュメモリは今やさまざまな電子機器に組み込まれ、人々の生活を支えるのに必要不可欠なデバイスとなっています。 当社は2017年4月に株式会社東芝のメモリ事業を承継し、新しい会社としてスタートしました。まだ、独立した企業としての体制整備を進めている途上ではありますが、この1年は旺盛な需要を背景に、業績は好調に推移しています。 17年度の業績見通しは、売上高1兆2258億円、営業利益4497億円(2月14日 東芝決算発表)となり、いずれも過去最高となる見通しです。今後もフラッシュメモリ市場はデータセンター向けSSDをはじめ、ますます拡大が見込まれます。市場拡大に合わせて、タイムリーに製品を供給し、事業拡大を目指してまいります。 当社の前工程製造拠点である四日市工場(三重県)は、世界最先端の半導体メモリ工場であると自負しています。高度に自動化したクリーンルームにて、1日に20億件のビッグデータを製造装置、検査装置、生産管理システムなどから収集し、AIも用いてデータ解析を行い、歩留まりや設備稼働率の向上といった生産性の改善を進めています。 現在、四日市工場では新しく第6製造棟を建設中です。建屋第1期は、今夏の稼働を目指して生産設備の搬入およびラインの立ち上げを進めています。続く建屋第2期工事も、今年末に完成の予定です。さらに、北上市(岩手県)に2番目の製造拠点として新たに進出することを決定しました。2月に造成工事に着手しており、今年中に製造棟の建設開始を目標としています。今後も需要拡大に合わせて積極的に設備投資を行い、国内での生産拡大をはかります。 技術においても競合他社に先んじるため、研究開発を加速させていかなければなりません。3月に四日市工場にメモリ開発センターを開設し、工場内に分散していた研究開発人員約2000人を集結しました。今後はさらなる増員を見込んでいます。技術者同士がコラボレーションできる空間を設置するなど研究開発に適した環境を整備し、開発効率の最大化を図り競争力の強化につなげます。 メモリセルを縦に積むことで記憶容量を増やす3次元フラッシュメモリ「BiCS FLASHTM」は、48層、64層に続き、96層製品の量産開始を目前にしています。さらに積層数を増やし、書き込み速度などの性能を向上させるべく、先端メモリ開発に注力します。 グローバルで市場が拡大する一方、競争もますます激化しています。しかし、厳しい環境の中にあっても、日本発のフラッシュメモリメーカーとして、日本のモノづくりの一翼を担うべく、市場でのリーダーシップを発揮し続けていきたいと考えています。 NEDIA会員の皆様には、日頃のご支援に感謝するとともに、引き続きご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。 |