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「第 2 回 SSIS-NEDIA 関西シンポジウム」 開催報告

「新アプリを実現する次世代インテグレーション」

~医療、ヘルスケア、ウェアラブル等への展開~

 

司会:SSIS 理事 井上道弘 氏

司会:SSIS 理事 井上道弘 氏

開会挨拶:SSIS 理事長 橋本浩一 氏

開会挨拶:SSIS 理事長 橋本浩一 氏

来賓挨拶:近畿経済産業局次長     玉野直毅 氏

来賓挨拶:近畿経済産業局次長
    玉野直毅 氏

 ㈱堀場製作所 部長  巌正知 氏㈱堀場製作所 部長 巌正知 氏

 9 月 3 日(木)13:30-18:30 大阪大学中之島センターにて「第 2 回 SSIS-NEDIA 関西シンポジウム」を開催しました。SSIS-NEDIA 関 西シンポジウムは昨年よりスタートし、昨年開催の第 1 回は「電子デ バイスの新たな挑戦」をテーマにこれからの日本の電子デバイスの方 向性について議論を致しました。

 第 2 回となります今年は、「新アプリを実現する次世代インテグレ ーション」と題して、関西(京都)に基盤を置く有力企業の現場のキ ーマンの方々に講師をお願いして、半導体および電子デバイスの新た な展開分野である医療、モバイルヘルスケア、ウェアラブルなどへの展開を目指す次世代のインテグレーション技術を中心に開催し、61名の参加を得て盛況でした。

 司会は SSIS 理事・関西委員長の井上道弘氏が務め、最初に SSIS理事長の橋本浩一氏の開会の挨拶及び近畿経済産業局地域経済部次 長の玉野直毅様の来賓ご挨拶があり、関西シンポジウムはスタートし ました。

  

盛況のシンポジウム会場風景

盛況のシンポジウム会場風景

  

  

 最初の講演は、「IoT に根ざしたシステム構築から、新たな製品 づくりとグローバル開発への展開」と題し、㈱堀場製作所 開発本 部 設計センター ソフトウェア設計部 部長の巌 正知 氏が登壇さ れました。

 堀場製作所の「One Company」マトリックス経営の推 進、ブラックジャックプロジェクト、グローバル開発のアプローチ について述べられた上で、IoT、クラウド、ビッグデータ及びトー タルソリューション志向の事業拡大について、これからのシステム開発としての具体的事業を説明されました。

 自動車計測システム機器事業、環境&プロセスシステム機器事業、医用システム機器事業、半導体システム事業の状況を述べら れた後に、ローカライゼーションの実現、計測技術を中心としたコア技術の製品展開について説明いた だきました。最後に、ディスコン対応、小型化・省電力化、実装技術等の電子デバイスに絡む課題をあ げて締めくくられました。

  

  

オムロン㈱開発2課長 黒瀬泉 氏

オムロン㈱開発2課長 黒瀬泉 氏

 つづいて「生体計測方法のヘルスケア機器とモバイルへルスケアへ の展開」と題し、オムロン㈱ マイクロデバイス事業推進部 技術開発 部 開発 2 課長の黒瀬 泉 氏に講演いただきました。

 オムロンでは、 Beyond the Semiconductor を標語として注力分野で存在感のある新 たな半導体創出ということで、圧力、慣性等の多種多彩な現象を MEMS 技術でとらえ、半導体技術で賢く処理、パッケージ技術で小さく・軽くを実現して、価値ある情報を出力する人にやさしい製品を開発しており、特に Motion & Sensing Device としての MEMS に注力していると説明されました。

 MEMS は 4th WAVE として環境/安心/安全/健康、5th WAVE として IoT/クラウド コンピューティングに成長してきており、血圧等の生体計測機器への応用、モバイルヘルスケアへの応用でウ ェアラブル常時計測体温計を開発中で、さらに IoT の時代になり環境複合センサにアプローチ中で自社ビルで の実証実験を推進しており、高齢化が進む社会において熱中症、生活習慣病等に対応するセンサシステム、リ モートケアに注力していると述べられました。

 最後に、インテグレーションセンサシステムの小型化を進め、 職場や居住空間において生体情報に加え環境情報も合わせてモニタリングし、アプリケーションにおける多角 的な情報分析と活用を支援して行くということで締めくくられました。

  

 最後に「電子部品の小型化が開く医療・ヘルスケアー市場」と題し、

㈱村田製作所 エキスパート 宮崎信 氏

㈱村田製作所 エキスパート 宮崎信 氏

㈱村田製作所 技術・事業開発本部 技術企画統括部 技術企画部 技術企画 1 課テクノロジープランニングエキスパートの宮崎 信 氏に講演 いただきました。

 村田製作所は、最先端の技術、部品を創出する総合 電子部品メーカーで Innovator in Electoronics®をスローガンに掲げ、 豊かな社会を目指すということで、一定の研究開発費比率を維持して 最先端の材料の研究開発を進め、広範囲な製品ラインナップを持って、グローバルな生産、販売で 9 割以上を海外で販売し、2015 年 3 月期決算で売上高 1 兆円を達成したとの説明がありました。

 チップ積層セラミックコンデンサ等多くの製品で世界 トップシェアを獲得しており、新分野として自動車、ヘルスケア、環境・エネルギーに注力して行くとのことで、MEMS センサによる心弾道検知を応用したワイアレスベッドセンサー、世界最小クラスの RFID デバイスを応用した医療機器管理行っているとの説明があり、また、 受動部品の小型化をセラミック誘電体薄層化技術等によって推 進し、新分野向けソリューションを提案して行くとの説明があ りました。

 最後にセンサの応用及び制御技術等で実現した村田 製作所チアリーディング部の実演のビデオ映像が紹介されました。

 

主催者挨拶:NEDIA理事・副会長           佐藤和樹 氏

主催者挨拶:NEDIA理事・副会長
佐藤和樹 氏

 SSIS 理事・関西委員長の井上道夫氏が閉会の挨拶を行い シンポジウムは終了し、交流会に移りました。

 交流会の司会は、NEDIA 理事の和田悟氏が務め、主催者挨拶を NEDIA 理事・副会長の佐藤和樹氏が行い、乾杯の発声を近畿経済産業局地域経済部次長の玉野直毅様に行っていただき、開 始しました。会場は、SSIS 会員、NEDIA 会員に多数の非会員も 加わり賑やかな懇談が始まり、参加者間での活発な意見交換が行 われました。途中で㈱産業タイムズ社代表取締役の泉谷渉氏の挨 拶もあり、締めは NEDIA 理事の中村孝氏が行い、盛況の内に交 流会をお開きとなりました。

挨拶:㈱産業タイムズ社 社長 泉谷渉 氏

挨拶:㈱産業タイムズ社 社長 泉谷渉 氏

締めの挨拶:NEDIA 理事 中村孝 氏

締めの挨拶:NEDIA 理事 中村孝 氏

乾杯:近畿経済産業局 次長         玉野直毅 氏

乾杯:近畿経済産業局 次長
   玉野直毅 氏

和やかな交流会会場風景

和やかな交流会会場風景