案内記事>>  出典:NEDIA通信No.12

■「NEDIA DAY 九州ひびきの 」の報告 

こんな事もできる!最新電子デバイスアプリケーション
「 防災 ・人命 救助 ・生体 セン サー」 分野 への応 用

理事・九州 NEDIA 副代表 丸田秀一郎

 北九州学術研究都市で開催された産学連携フェアに、合同シンポジウム「NEDIA DAY 九州ひびきの」を同時開催し287 名の聴講者の来場を得て、成功裏に終了することが出来ました。
「電子デバイスを、 防災・安全安心分野に活用する、新しいアプリケーションの世界に一歩を
踏み出した画期的なシンポジ ウムであった」と多数の聴講者の皆様に大好評でありました。sakurai-kyushu_048

主催は、NEDIA の他、北九州市立大学環境技術研究所環境・消防 技術開発センター、FAIS、共催は SIIQ。後援は経済産業省九州経済 産業局、国土交通省九州地方整備局、リスク対策.COMで、主賓として経済産業省九州経済産業局地域経済部情報政策課の田志課長様を お迎え致しました。

 冒頭、九州櫻井支部長より、昨年 NEDIA が発足した主旨等の説明があり、加えて九州では北九州地 区が新アプリケーション創出拠点化、熊本地区が半導体生産設備拠点化を目指すとの説明がありました。

 続いて、基調講演として北九州市立大学環境・消防技術開発センターの加藤センター長より、ひびき の学術研究都市での消防・防災の研究について全体説明があり、その後、岩手医科大学付属病院 秋富 医師より、「災害による被害を減らすための情報管理:初動体制の現場から組織のマネジメントまで」と いうテーマで講演を頂きました。
JR 福知山脱線事故や東日本大震災の被害の実態の説明、及び、それを 救う為のインフラのあるべき姿等、災害の実態につき解説を頂きました。

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  技術講演としては、最初に株式会社シマノ取締役バイシ クルコンポーネンツ事業部toyoshima-simano_051
豊嶋システム開発部長様より「防災という視点で見た自転車の可能性」のテーマで講演 頂きました。
近年、急激に進化してきた自転車の電子化に ついての話題や、それを駆使した災害時でのレスキュー車 としての役割等、聴講者に判りやすく説明頂きました。

  次に、株式会社東芝ヘルスケア社ウエルネス推進デジタルヘルス事業開発部 宮本部長より「センサ ーフュージョンデバイスの動向」について講演頂きました。
 半導体・電子デバイスの集積化最前線技術 を用い、超小型化された各種センサーで、近年、計測されたデータそのもので無く、データをマイクロ チップで電算処理し、医療データと相関を取り、これまで判断 つが出来なかった各種生体情報を検出 する技術の確立がめざましく、今回は心拍の揺らぎを FFT 処理し、自律神経バランスの検出を行う興味 有る内容でした。

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  最後の講演は、北九州市立大学国際環境工学部情報メディア工 学科 中武 教授より、「広域災害の視える化、クラスターセンサー の開発経過報告」というテーマで講演頂きました。
 本来、半導体 事業は電子回路の超集積化を行うことが得意な分野で有り、この 技術を駆使し環境センサーをゴルフボール程度まで小型化し、広 域災害の現場にヘリコプターから投下拡散するシステムの研究 について報告頂きました。近い将来新しい電子デバイスの製品化 の可能性に結びつくものであり大変興味深い研究報告でした。
講演会の最後に、NEDIA 九州支部副支部をお預 りしております事務局より、お礼の挨拶と、次回 2 月 に「NEDIA DAY 九州くまもと」を開催する事をお伝えし、閉会とさせて頂きました。[補足説明]

終了後、講演者・事務局 29 名にて、場所を移し、黒崎「野の葡萄」にて交流会を実施しました。
挨拶は、経済産業省九州経済 産業局地域経済部情報政策課田志課長様に御願いし、今後の九州 地区の電子デバイス産業の活性化に大変期待している旨のお話しを頂きました。
大変和やかな交流会 になりました。締めの挨拶は、NEDIA 小林事務局次長様に御願いし、今後の NEDIA 九州の活躍と新産業の創出に向けて力強いエールを頂きました。

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