NEDIA通信No.32(20221115)記事
NEDIA「第 9 回電子デバイスフォーラム京都」を開催しました
2022 年 10 月 24 日(月)、10 月 25 日(火)に京都リサーチパーク(KRP)において、「異次元に拡大する半導 体/電子部品の成長シナリオを探る!!」をキャッチ フレーズとして、「第 9 回電子デバイスフォーラム京 都」を開催しました。
今回は、新型コロナウイルス感染が減少傾向にあり 会場の定員が通常に復帰しているが、感染防止に注意 を払っての開催であり、昨年度に引き続き WEB 配信 併用という形での開催となりました。 昨年に引き続き中会議室 A において「車載電子デバ イスパビリオン」を企画し、また、「マーケティン
グセッション」も継続して実施し、WEB 参加も含め参加者 320 名(第 8 回:290 名)、
延セッション参加数 1,120 名(第 9 回:970 名) と昨年を上回るたくさんの方に参加いただき開催できました。 参加者の交流を深めるレセプションを 3 年ぶりに開催し、多くの方に参 加いただき盛況でした。舞妓の舞も実施しました。
参加いただいた会員、電子デバイス関連産業の方々、また、プログラ ム策定、プロモート及びセッション等の運営にご尽力いただいたプログ ラム委員及びボランティア各位に感謝申し上げます。以下に、「第 9 回電子デバイスフォーラム京都」の開催報告をします。
(1)開催概要
①開催日時:2022 年 10 月 24 日(月)10:00-10 月 25 日 (火)17:30
②場所:京都リサーチパーク(KRP)
東地区 1 号館 4 階:サイエンスホール、G 会議室 中会議室 A、B、C、ホワイエ
KISTIC 2 階:イノベーションルーム、アトリウム
西地区 4 号館 B1:バズホール、バンケットホール6 会場、セッション数:17 、講演数:51 、 展示ブース数:19 、ポスター展示:3 と
昨年を上回る規模で実施しました。
③「車載電子デバイスパビリオン」:昨年に引き続き、中会議室 A
において、㈱村田製作殿のご協力により 種々の自動車・電動バイ クに搭載の電子デバイス等を展示しました。
④セッションごとに作成している 17 冊の予稿集について、今回より
カラー印刷とし参加者の便宜を図りま した。また、参加者のお帰 りの 際への配慮として、2 日目の終了時間を 17:50 から 17:30 に若干早めました。
(2)挨拶・基調講演、マーケティングセッション等
①挨拶・基調講演は 10 月 24 日(月)10:00 から西地区 4 号館 B1 バズ ホールで実施しました。昨年に引き続き 9:30 からウエルカムコー ヒー
をバンケットホールに準備し、参加者に利用いただきました
②挨拶 基調講演は司会を中村孝氏(NEDIA 理事、プログラム委員長 大阪大学)が務め、齋藤昇三 NEDIA 代表理事・会長、組織委員
長の開会, 挨拶で始まりました。冒頭の来賓ご挨拶で、山下晃正
京都府副知事、門川大作京都市長にお言葉をいただきました。
基調講演は、最初に東京 大学の黒田忠広 教授に「More Moore、
More than Moore、More People」と題しご講演いただきまし た。 続いて京都企業代表として ローム㈱の立石哲夫 取締役 上席 執行 CTO に「”省エネ”、”小型化”を実現するロームのパワー・アナ
ログ技術」と題しご講演いただきました。最後に「大国インドが急 上昇、メタバース爆裂の時代が到来する!~半導体 60 兆円、電子部品 30 兆円達成し、デバイス 100 兆円目前~」と元気の出 るテーマで㈱産業タイムズ社の泉谷 渉 代表取締役会長にご講演いただきました。
会場 170 名、WEB 参加を含めて 210 名を超える多数の参加者に熱心に聴講いただきました。
③マーケティングセッションは、第 4 回から引き続き独立した セッションとして 10 月 25 日(火)9:20 から東地区 1 号館 4 階のサ イエンスホール及び G 会議室(サテライト)を会場として
実施し ました。電子デバイス分野における第1線でご活躍の アナリス ト 3 名の特別講演で構成し、会場で 190 名、WEB 参加も含め て 220 名を超える多数の参加者で熱気のあるセッ ションとなり ました。 最初に「揺れる世界情勢下で成長持続を目指す半導体・装置・電 子部品業界」と題し中村 剛 ㈱産業タイムズ社 大阪支局 電子デ バイス産業新聞 副編集長にご講演いただき、続いて、「「長期 的には半導体産業は成長が期待できる」~DX、GX、メタバース で半導体成長シナリオが変わる~」と題し、南川 明 インフォー マインテリジェンス合同会社シニアコンサルティングディレクターにご講演いただき、最後に、「フラットパネルディスプレイ・ スマホなど完成品業界見通し:PC、AR/VR、車載で LCD/OLED が直接対決へμLED など台風の目も」と題し、中根康夫 みずほ証券㈱ エクイティ調 査部 グローバル・ヘッド・オ ブ・テクノロジー・リサーチ/ シニアアナリストにご講演い ただきました。
④A~E の 5 コースのセッションを、10 月 24 日(月)午後、10 月 25 日(火)午後に合計 15 セッションで構成し、参加者それぞれに興味あるセッションを聴講いただきました。
A コースは「環境エネルギー」をテーマに「環境エネルギー動向」、「次世代モビリティ」、「パワ ーデバイスの最新動向」の 3 セッション、B コースは「新時代のデジタル社会」をテーマに「デ ジタル総論」、「デジタル技術の最新動向」、「通信デバイス関連技術動向」の 3 セッション、C コ ースは「驀進する半導体の世界」をテーマに「半導体の市場・技術動向」、「装置技術・プロセス 技術」、「デバイス・応用」の 3 セッション、D コースは「跳躍の最先端実装技術」をテーマに「パ ッケージ・実装技術動向」、「MEMS の最新動向」、「高密度実装の最新動向」の 3 セッション、特 別セッションは、産学連携の「大学セッション:マテリアル先端リサーチインフラ」、デジタル時 代に重要となる「サイバーセキュリティの最前線」、地政学的に重要なテーマの「激動の時代に突 入~中・韓・印の電子デバイス戦略~」の 3 セッションとしました。
15 セッションのうち WEB 参加も含めた聴講者の多い順は、①「装置技術・プロセス技術」、②「半導体の市場・技術動向」、③「パッケージ・実装技術動向」、④「パワーデバイスの最新動 向」、⑤「高密度実装の最新動向」⑥「MEMS の最新動向」であり、世の中の動向と参加いただ いた方の興 味がどこにあるかが伺えます。
(3)レセプション
3 年ぶりにレセプションを、10 月 24 日(月)17:00-18:30 にアトリウムで開催しました。新型コ ロナ感染防止の観点から、今回はカップインフード形式としました。150 名程度の参加を得て、 久しぶりに対面によるコミュニケーションの機会となった方も多く、いい雰囲気のレセプション となりました。
舞妓の舞も実施し、舞の後に、舞妓さんと一緒に写真を撮る 方が多数で、好評でした。
司会は泉谷 NEDIA 理事・副会長が務め、17:00 に開始しま した。主催者挨拶を齋藤 NEDIA 代表理事・会長が行い、続 いて京都企業代表として、後藤 ㈱SCREEN セミコンダクタ ーソリューションズ 代表取締役 社長執行役員のご挨拶があ り、乾杯を西村 ローム㈱CTO 室が行い、交流の場が始まり
ました。17:30 頃から舞妓さん 2 名による舞で、華やかな雰囲気となり、舞台の前が観賞及び写真撮影の場となりました。
舞の終了後、舞妓さんと写真を一緒に撮ろうとする人の列ができました。その後、司会の指名で、瀬川 NEDIA 理事・副会長、東京エレクトロン㈱ 執行役員、小石 ㈱堀場エステック 代表取締役 社長、吉満 ㈱産業タイムズ社 代表取締役社長のご挨拶がありました。最後に、岩坪 NEDIA 理 事・副会長、㈱村田製作所 取締役 専務執行役員の締めの挨拶があり、レセプションはお開きとなりました。終了後、知己の方同士で、京都の街に繰り出すグループも見られました。
(4)展示会
展示会は、ホワイエ及び中会議室 A でおこないました。ホワイエは昨年と同様に 15 ブースとし、 ゆったりした配置で開催しました。中会議室 A では昨年に引き続き「車載電子デバイスパビリオ ン」を開催しました。
① 展示参加会社:11 企業・団体、4 大学(50 音順)
インターテックエンジニアリング㈱、エヌディアイ㈱、
㈱SCREEN セミコンダクターソリューションズ゙、㈱東設、㈱堀場製作所、㈱村田製作所、 ムラタソフトウェア㈱、㈱ミライセンス、リソテックジャパン㈱、ローム㈱、 大阪大学、京都大学、奈良先端科学技術大学院大学、山形大学 (一社)日本電子デバイス産業協会(NEDIA)
② ポスター展示は 3 企業・団体
セミジャパン、野村マイクロ・サイエンス㈱
NEDIA 戦略マップ委員会(電子デバイス戦略マップ 2022-2023)
(5)アンケート結果
①フォーラムの全体的な構成について:プログラムは時流に合っている 28%、プログラムは全体的 に満足できる 61%と合わせて 89%と多くの参加者の評価をいただきました。
③ フォーラムの運営について:良い 50%、まあまあ 25%と、まずまずの評価をいただきました。
④ 次回についての参加について:是非参加したい 23%、プログラムが良ければ参加したい 27%と、 合わせて 50%の方は再び参加いただけるとの感触を得ました。さらに昨年も参加したが 20%であ り、次回への参加も期待できると思われます。
(6)次回について
来年も第 10 回を 2023 年 10 月最終週の 10 月 23 日(月)、24 日(火)に京都リサーチパーク(KRP)で開催する予定です。来年もご参加を検討のほどよろしくお願いいたします。
<展示出展会社・団体>
ホワイエにおいて 10 企業・団体、4 大学に出展いただきました。(ブース写真は 50 音順)
<車載電子デバイスパビリオン>
昨年に引き続き、㈱村田製作所殿のご協力により、「車載電子デバイスパビリオン」を企画しました。 中会議室 A の半分を使用し、電動バイク・種々の自動車の車載電子デバイス等を展示しました。
<ポスター展示出展会社・団体>
中会議室 A でポスター展示を行い、3 企業・団体に出展いただきました。